2023年シーズンより、阪神からMLBアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎選手。
野球の強豪、大阪桐蔭高校の出身で高校時代は「浪速のダルビッシュ」とも呼ばれ、投手として活躍していました。
しかし、阪神時代はもちろんアスレチックスへ移籍しても藤浪晋太郎選手のノーコンが度々話題となっています。
藤浪晋太郎選手がノーコンとなってしまった原因は何なのでしょうか?
この記事では
- 藤浪晋太郎がノーコンになった原因3選!
- 藤浪晋太郎はノーコンを改善することはできるのか?
これらについて見ていきたいと思います!
藤浪晋太郎はノーコンが目立つ?
藤浪晋太郎選手は、2016年シーズンからノーコンが目立つようになりました。
2017年には1試合で9四死球という大きな不調を見せ、ヤクルト戦で畠山和洋選手の頭部付近への死球をきっかけに乱闘騒ぎを起こしたこともあります。
そして、2023年5月8日時点での藤浪晋太郎選手の防御率は13.94、今シーズン登板した9試合中7試合で失点する等、成績はあまりよくありません。
ネットでも藤浪晋太郎選手がノーコンだと話題になっています。
ただ、藤浪晋太郎選手は2013年~2015年まで二桁勝利を達成する等、その投球技術は確かなのです。
2016年に入り、急に藤浪晋太郎選手がノーコンに陥ってしまった原因は何なのでしょうか?
藤浪晋太郎がノーコンになった原因3選!イップスやフォーム修正が原因?

藤浪晋太郎選手がノーコンになった原因は何なのでしょうか?
考えられる理由を3つ挙げてみました!
①イップス
まず1つ目が「イップス」を患っているのではないか?ということです。
イップスとは下記のことを言います。
心の問題が身体にまで影響を及ぼす症状で、プレッシャーやトラウマにより無意識に身体が動かなくなり、普段通りのパフォーマンスを発揮できなくなる症状
ただ、藤浪晋太郎選手は自身の事を「イップス」だと認めてはいらっしゃいません。
「制球難ってイップスで片づけやすいんですよ。ただ、イップスって投げることすら難しい状態を指す言葉です。なのに『いやいやいや、自分は違う』といくら否定しても、『イップスを認めないことには次のステップに進めないぞ』とか『イップスは治らない』と聞く耳を持ってもらえない。ふざけんな、誰がイップスや!と本当に悔しかったですね」
引用:FRIDAY DIGITAL
しかし、専門家や野球のOB中には藤浪晋太郎選手が「イップス」であると断言されている方もいらしゃいます。
藤浪の制球難は“イップス”が原因で、野球を辞めるまで治らないと言えるほど深刻なものだと思っている(東海岸のMLB球団のスカウト)
引用:Yahoo!ニュース
藤浪晋太郎選手が確実に「イップス」である、と断言することは出来ないのですが、仮に「イップス」だとしたらノーコンであることも納得ができますね。
②メンタル的なもの
2つ目がメンタル的なものです。
藤浪晋太郎選手は、今までの危険球や死球から、投げる事へ精神的にトラウマやプレッシャーを感じているのではないか?と言われています。
こちらは2015年に広島カープの黒田博樹へ投球を行った際の動画です。
この動画の中で藤浪晋太郎選手は2度も黒田博樹選手の頭部付近へ危険球を投げています。
もちろん、藤浪晋太郎選手もわざとではありませんし、黒田博樹選手も怒りたくて怒った訳では無いはずです。
しかし、藤浪晋太郎選手は謝罪後、マウンド上で震えが止まらなかったのだそう。
また、こちらの動画でも藤浪晋太郎選手は打者の頭部付近へ危険球を投げてしまいましたが、涙を流していることが分かります。
もちろん、打者に対して申し訳なかったという気持ちと、上手く投げられないもどかしさもあったのだと思います。
③フォーム修正
3つ目がフォーム修正によるものです。
実は、藤浪晋太郎選手自身、2016年にフォーム修正に手を付けた時から本来のフォームを見失い、うまくボールに力が伝わるタイミングが分からなくなってしまったと語っています。
制球難に陥った原因は何なのですか。
「プロ4年目の’16年、初めてフタケタ勝利に届かず負け越したんです。何かを変えなきゃ勝てなくなると思い、いろいろな理論を学び、フォームの修正に手を付け、評判のいいトレーニングを取り入れるなかで、本来のフォームを見失ってしまった。うまくボールに力が伝わるタイミングがわからなくなってしまった」
引用:FRIDAY DIGITAL
また、元中日ドラゴンズの監督であった落合博満さんは「技術不足」とも語っています。
落合氏は「みんな、メンタル(の問題)だって言うでしょ?俺に言わせりゃ『お前、技術がないんだろ』ってだけ。技術がある奴はメンタルには来ない。だったら、精神的なことを鍛えるんじゃなくて、野球の技術を会得しないといけない」
引用:デイリー
また、藤浪晋太郎選手は、特にノーコンが目立った2017年のシーズンオフには、疲労の蓄積や筋肉量の増大などが原因で体の使い方にズレが生じていることが判明しました。
このように、フォームの修正をしていく中で、正しい体の使い方が分からず、ノーコンに陥ってしまった可能性があります。
藤浪晋太郎のノーコンは改善するのか?

藤浪晋太郎選手のノーコンは改善するのでしょうか?
結論から申し上げると改善可能だと思います。
「イップス」克服者である、元日本ハムの岩本勉さんはサイドスローに転向すること、また、打者からアウトを取るという成功体験を積み重ねる事で、「イップス」を克服されました。
藤浪晋太郎選手は「イップス」では無い可能性もありますが、投球フォームを改善し、成功体験を積み重ねることにより、メンタル的にもノーコンを克服できる可能性は十分あると思います。
197cmから投げる投球は打者にとっては脅威になり、チームにとっても無くてはならない存在です。
まだ現在もノーコンに苦しんでいるところはありますが、ぜひ克服し、さらなる活躍を期待したいなと思います。