2023年5月3日、JRAは騎手6名に対し、30日間の騎乗停止を発表しました。
JRA前代未聞の6名を大量処分ということで、世間では話題になっています。
今回、騎乗停止の処分をされた理由はスマホの使用が原因ということですが、スマホの使用はなぜダメなのでしょうか?
この記事では
- なぜスマホの使用がダメなのか?
- Z世代の認識不足も原因なのか?
これらについて見ていきたいと思います!
JRAが6名の騎乗停止を発表

2023年5月3日、JRAは下記6名に30日間の騎乗停止処分(5月13日から6月11日まで)を科したことを発表しました。
- 今村聖奈 騎手
- 古川奈穂 騎手
- 永島まなみ 騎手
- 角田大河 騎手
- 河原田菜々 騎手
- 小林美駒 騎手
JRA史上類のない大量処分が下されたということで世間ではとても話題になっています。
今回の騎乗停止はスマホの使用が原因とのことですが本当なのでしょうか?
JRA6名の騎乗停止の理由はスマホの使用

JRA6名の騎乗停止の理由はスマホの使用が原因です。
4月23日の第1回福島開催の日、午後3時過ぎに同競馬場の開催執務員から、女性騎手が騎手控室でスマートフォンを使用しているのではないかという情報が寄せられました。
ここで、永島まなみ騎手、河原田菜々騎手、小林美駒騎手、古川奈穂騎手の4名が過去のレース動画を閲覧する等、スマホの使用が発覚。
また、同日の第1回京都競馬第2日には今村聖奈騎手、角田大河騎手が、「調整ルーム」という施設で他の騎手と通話し、今村聖奈騎手はさらにネット閲覧もしていたとのことです。
具体的には騎手同士でレースの結果等も話していたようです。
具体的にはJRAのホームページで騎乗する馬の人気や、過去のレースの映像を確認していたほか、騎手どうしでレースの結果などについて会話したということです。
引用:NHK
普段友達と話している感覚だったのかもしれませんね。
騎手がスマホ禁止なのはなぜ?

では、スマホの使用はなぜダメなのでしょうか?
簡単に申し上げると、外部との接触、情報を避ける為です。
「調整ルーム」への入室は、アスリートとしてのコンディショニング(体調管理を万全にするなど)の他、競馬開催に向けて騎手の外部との接触を避けることを目的としているため、入室後は携帯電話など通信機器の使用も制限されます。
引用:JRA
競馬はその競技の特性故、不正があってはいけません。
通信機器を使用し、外部に情報が洩れることでその騎手に有利な情報が流れることが無いよう、公正を保たなければいけません。
Z世代の認識不足も原因?
今回、このようなことが起きた原因の一つとしてスマホ使用に対する認識不足も原因と言われています。
JRAの久保審判部長も会見で話されている通り、騎手同士でのスマホの使用は許されるのではないか、という誤った認識もあったようです。
JRAの久保厚審判部長は、会見で「今回については通信機器の使用に関してルールをしっかり把握していなかった。誤った解釈をしていたところもあった。通信機器の使用のルールを守らなければいけないというのは全員理解していると思うが、外部や第三者との連絡はダメということで、騎手同士でするものは、許されるのではないかという誤った解釈があった」と説明した。
引用:Yahoo!ニュース
また、今回騎乗停止となった6名は18歳から22歳という、いわゆるZ世代でスマホの使用やネットが身近なものという認識も強かったのかもしれません。
そして、このような大量処分になった背景には、JRAの管理不足との声も上がっています。
騎手のスマホ使用についてネットの声は?
今回の6名の騎乗停止処分に関して、ネット上では少し厳しい声も上がっていました。
しかし、中には「30日間は長い」という声や、古川奈穂騎手に関してはインスタグラムで謝罪もされています。
自身の認識の甘さにより、多くの皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。今回の処分を深く受け止めて、しっかりと反省します。この度は誠に申し訳ございませんでした。 古川奈穂
引用:インスタグラム
今回、6名の騎乗停止という大量処分がありましたが、やはり不正があってはならないという目的での処分だったのだと思います。
今回の処分を教訓にして、まだ若いので、さらに競技を頑張って欲しいなと思います。